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   社会教育への夢・ねがい

 自分の子育て仲間がほしいと思って、育児サークルの世話人になってから10数年。気がつけば、子育て支援の活動・まちづくりの活動をしかけるおばさんになっていました。
 今、振り返ってみると、いろいろな活動の中心は「学ぶ」ということでした。まずは、自分で新聞などを読んで考えてみた。「他の人はどう思っているんだろう」と、探りを入れてみる。「あ、やっぱりこのことを知りたいのは私だけじゃあないんだ」と思い、気の合う仲間とおしゃべりしてみる。
 次に、もう少し多くの人にその課題について知ってもらいたくて学習会を企画する。さらにそこから学んだことを冊子などにまとめてより多くの人に知ってもらう。・・・・・・・・・・これらの取り組みは、行政用語(?)で言えば、社会教育の分野に入るのだということを知ったのは、5年ほど前でした。
 自分のしたいことが、「社会(生涯)教育でまちづくりをしたい」ということなんだと気づいた時に書いたのが、『子育てママが地域をつくる』という小論です。
 また、社会教育行政への夢、ねがいを自分なりに伝えたいと、身のほど知らずながら北海道の社会教育委員の公募に応募したりもしました。公募でいれていただいた2年間に続き、平成16年の3月まで、引き続き社会教育委員をさせていただくことになりました。
 このページでは、社会教育の夢やねがいを、色々紹介していけたらと思います。それを読んでの皆さんの感想などをいただけたら、これからの活動につなげていきたいと思います。
和歌山大学生涯学習教育研究センター長
      山本 健慈さんに学んだこと

2002年9月に3日間某大学の集中講義を聴講する機会をいただき、
山本先生から多くのことを学びました。その時の講義や資料から紹介します。
山本 健慈(やまもと けんじ)
1948年山口県生まれ。98年より和歌山大学生涯学習教育研究センター教授(センター長兼務)。
88年長男の保育の必要からアトム共同保育所に出会い、89年運営委員長、90年所長兼副代表理事(現在に至る)。88年創設の貝塚子育てネットワークのアドバイザー。95年こころの子育てインターねっと関西創設に参加、現在副代表。和歌山県、大阪府の生涯学習・社会教育、福祉、女性、自治体に関わる計画、各種審議会委員。2000年8月より大阪府教育委員会の「幼児教育に関する研究協力者会議」委員。
 熊取町では現在公民館審議会委員、社会教育委員、図書館協議会委員(委員長)、児童育成計画推進委員(副委員長)、親子保健計画策定委員会専門部会長、生涯学習計画策定会議委員。また熊取町北中学校PTA会長、町PTA連絡協議会会長なども務める。
社会教育とは・・・・・(山本先生の著書より)
これは、まさに、私が「まちづくり」に対して感じたことと同じでした。
(「子育てママが地域をつくる」を参照)
 
 人は生活の中で、いまの自分の力では解けない疑問、解決できない不安、苦悩(課題)を抱えこむ。疑問、不安、苦悩を孤立して抱え込む時、精神的身体的症状にすら追い込まれていく。子育て最前線の母親の場合、子どもの虐待にまで至ることもある。

 しかし一人が直面する課題は、同じ時代、同じ社会に生きる他者によって共有される。共有された課題を共同の努力で解いていこうとする意思が生まれるとき、そのひとつと道として共同学習がはじまる。

 社会教育とは、この共同学習を援助するシステムであり、社会教育職員の専門的な仕事(社会教育労働)とは、現代の市民が、孤立して抱え込んでいるようにみえる疑問や不安、苦悩の共有から共同の学習課題を見つけだし、共同学習に取り組みはじめる過程を援助する営みである。

 社会教育実践が、こうした学習主体(市民)の営みと社会教育職員の援助によって構成されるとすれば、人々の疑問や不安、苦悩が共有される「あらゆる機会、あらゆる場所」において社会教育実践は成立するのである。