| 自治体学会との出会い≪自治体学会が好きなわけ≫ みなさんも、北海道自治体学会に入りませんか? |
| 出会いは『1996年(平成8年)の第10回北海道自治体学会フォーラムinしらおい』でした。 |
| 平成7年の年末だったと思います。役場のNさんという方から、電話がありました。 「来年、北海道自治体学会フォーラムというのが白老町で開かれるのですが、ぜひ実行委員になっていただけませんか?」という内容でした。育児サークルを作って5年、子育て通信を発行して、3年が経っていました。子育て通信の読者さんが、役場職員さんの奥さんに何人かいらしたこともあり、「子育てについて活動している人がいるよ」と推薦してくださったようです。 でも私は、自治体学会・・・なんのこっちゃという感じでした。「役場の人に頼まれたのだから、何かの委員会かなあ。少し報酬も出るのかなあ。」などと思っていました。でも、そのまんま返事もせずにいると、Nさんは、丁寧なことに夫の方に連絡を入れてくれました。すると、夫は、内容はよくわからないのに、Nさんのお人柄にひかれて、「どうぞ、どうぞ、うちの奴でよかったら、白老町のために使ってやってください」と応えました。 一方の私は、丁度下の息子が、幼稚園に入園し、自分の時間が昼間にたっぷり取れる幸せが、目の前に迫っていたので、新しいことに挑戦してみたい気持でいました。その実行委員会は、主に夕方から夜に行われることを承知で夫がOK!を出してくれたのですから、「よっしゃー」という思いでした。 そんなこんなで、そのフォーラムがどんなものなのか、その実行委員会がそのような会なのかもよくわからないまま、ただ、「もう少しいろいろな人に出会えそう」と参加させていただいたのでした。 年が開けて、実行委員会が月に2度ほどのペースで開かれました。このフォーラムの主旨や自治体学会とは何ぞや・・・また、自分たちは住民とどのような関係をきづきたいかなど、毎回役場の職員の方(バビルという会の方)が、はなされるのですが、今ひとつよくわかりません。委員会とは違って報酬もないし、職員の方々も、仕事としてではなく、アフター5の自己研修として行っているようでした。実行委員会の内容も進んでいるようであまり進まず(毎回、全員が集まらないので、その都度説明しているうちに時間が経ってしまうのです。) 私は、ほとんど毎回出席していたので、なかなか進んでいかない会議に少々イライラしていました。「もっと、役場の職員さんが、リーダーシップをとって、どんどん決めていってくれたらいいのに」という思いでした。でも、その実行委員会は、住民の人からの意見を大事にしていろいろなことを決めていきたいと彼らは考えていらっしゃったそうです。 一方で、回を重ねるごとに、その職員さん達とお話するのが楽しみにもなりました。「自分たちは、町民の意見を聞いて課題を解決するのが仕事。そのために、協働のまちづくりについて、一緒に勉強したいんだ。」と熱っぽく語る彼らに、私は、行政について感じる疑問点などもぶつけてみました。すると、真剣に誠意をもって聞いてくれ、「そういう仕組みをどうにか変えたいんです」と、はなされるのです。その真摯な姿勢に好感を持ったのでした。 そんなこんなで、春になり、このペースで、フォーラムに間に合うのかしら・・・と思っていたある日の実行委員会のことです。 「自治体学会のすごい人達が来る」ので、今度の実行委員会には、知合いを誘ってきてください。と、声を掛けられました。その日、白老に来てくださったのは、川村さんと森先生と中嶋さんでした。ものすごい勢いで「自治とは何か」「まちづくりとは何か」「今、なぜ、このようなフォーラムが必要なのか」を3人の先生は、語られました。私は、「ほんとに、すごい人達だなあ・・・」と、少々引きながらも、「白老の実行委員の職員さん達が言いたかったことは、これだったのか」と、理解できすっきりしました。 私達が取り組んできた育児サークルや、子育て通信、学習会の企画なども、まちづくりなんだ!とはじめて理解したのでした。この日を境に、私の中で、このフオーラムで、「生活者の視点にたった課題を解決していくことも大きな町づくりの課題なんだ」ということを、フォーラムに参加してくださる人達に是非伝えたいと強く考えるようになりました。 それから少しして、フォーラムの事例発表を何にするかという議論がありました。私の記憶では、当初は「ヴィガしらおいを町民で支える野球組織」が、事例発表の候補として大きく上がっていたと思います。 しかしながら、私は、先日の研修会で自分が得た確信(人々の生活上の課題を解決していくために出来ることから行動するのがまちづくりである)を強調できる事例発表にしてほしいと、発言しました。福祉の分野や教育の分野で候補がいくつか出た中で、私の保健婦さんと協働して育児サークルをつくった 活動を事例発表に取り上げていただくことになりました。 私は、初めて自分が強く言った意見が取り上げられ、おまけにその発表を自分がすることになって、とんでもないことになってしまったと思いました。 今まで読んだ事もないような自治や地方分権の本をお借りし、2、3冊読んでみましたが、今振り返ると、よく理解はしていなかったと思います。ただただ、自分たちの活動とまちづくりがどう結びついているのかそれを確かなものにしたくて、今まで知らなかった言葉や理論を知ろうと懸命でした。唯一の救いは、私が事例発表になったのに、実行委員会の方々が、ゆったりと見守ってくださった事です。なんとなく、自然体で当日を迎える事が出来ました。 当日は、会場のコミセンの椅子の多さに足がすくんできました。全て、原稿にしていたのにしどろもどろになってしまった所もあり、私をよく知る活動仲間からは、「中谷さん、あがってたでしょう」と言われました。それでも、どうにかみなさんに支えられて終える事が出来ました。(事例発表を読んでみたい方はここをクリックしてください) とてもうれしかったのは、白老町に足を運んでくださった「自治体学会のすごい人達」が、懇親会の時、「まさに、発表して欲しかった協働の事例でしたよ。」と言ってくださった事でした。自分の発表云々ではなく、当事者からの子育て支援が、まちづくりのよい事例だと言っていただけたことが本当にうれしかったのです。 このフォーラムで、立場の違う人達に、自分たちの課題をわかってもらう事が大切だ!という事を学んだ私は、ますます活動に意欲的になりました。ただ、自治体学会とのつながりは、個人的にはなにもありませんでした。このフォーラムが縁で、大好きなバビルに入っている職員さんたちと時々会えるので、バビルには入会しましたが・・・。この時既に、地方自治土曜講座は始まっており、紹介してくださった方もあったのですが、「専業主婦の私が、札幌に1人で勉強に出かけるなんて。夢のまた夢」だったのです。 それが、「自治体学会に入ってもっと、いろいろな事を勉強したい」と思うようになったのは、フォーラムの1年後に開かれた『憲法・地方自治法施行50周年記念フォーラム』が、きっかけでした。 つづく |