祖父母とのかかわり
子育て通信NO32号・33号(2000年発行)より
子育て通信に「ペンネーム・農家の長男の嫁さん」という方から、次のような相談が届いたことがあります。

『先日の講演会ありがとうございました。午前からの企画で、午後からの講演会だったので、お母さんたちが少なく、おばあちゃん達ばかりでしたね。・・・中略・・・最も印象に残ったのは、『孫の日』の話でした。本当に今のおばあちゃん達のおやつや玩具の与え方、甘やかし方は子どもにとって良くないと思います。できれば、中谷さんにも、もっと、孫を甘やかしてはいけないことや『今と昔の育児の違い』を話して欲しかったです。
なぜならここの町は、子育てが現代社会より40年遅れている様に思うからです。私の祖父母の時代の育児知識(明治時代の子育て)を そのまま娘や嫁に強く勧めるのです。たとえば・・…
*妊娠中・・・2人分食べないとダメと毎日言われる。病院では、太ってはいけないといわれているのに・・・。
*産後、母乳がよく出ていたのに、餅を毎日進められ、出なくなってしまった。病院では、「昔の人は栄養不足だたから餅を食べたらしいが、今は野菜を中心にバランスのよい食事を!餅は、乳腺炎になりやすいので避けた方がいい」と言われたこともあり、今でも悔しく思ってしまう。
*子どもの服装について・・・今は、大人より1枚少なめ、ハイハイや歩き始めの時は家の中では裸足にしよう。と言われているのですが、何度そのことを説明しても、「こんな薄着じゃ風邪をひく。足が冷えると風邪をひく」と言われ、すぐに厚着をさせられます。
*孫を思う気持から・・・というのはわかるのですが、今は良くないと言われている、ベビーパウダーや、歩行器を使われ、何度も説明しても聞いてもらえないので、辛くなります。

我慢にも限界があり、イライラして子どもにあたってしまったこともあります。そうぞ、みなさん、祖父母とのかかわりについて、どうされているのか教えてください。よろしくお願いします.
農家の嫁さんの投稿に、いろいろな体験談が寄せられました。
体験談その@
ペンネーム夢みるかめさん
 こんにちは、「農家の嫁さん」前号の原稿文を読ませていただいて驚きました。我が家も似てるーと、本当に頭にきている気持ちよくわかります。私も4歳と1歳の母です。主人の両親と同居しています。  主人はそろそろ3人目が欲しいというのですが、私はもう絶対いらないと思うほど、祖父母の口出しに耐えられないのです。私もいろいろ祖父母に今の子育てをわかってもらいたくて試してみました。平井信義さんの子育ての本を読んでもらうようお願いしたこともありましたが、こんな本は極論だと返されました。本や子育てに関する論文は、何回か見せましたが、同じでした。遠回しに言ってもダメなのかと思い、祖父母と話をしたこともありましたが、嫁が意見を言うこともあまり気に入らないようで、きちんと話し合いにならず、逆に母親の私の子育てが悪いように注意され、何も言えなくなってしまいました。
 祖父母に言ってもダメなら、主人にと思い言ったのですが、あまり解決にはなりませんでしたね。「こんな両親がいるなら、結婚しなきゃよかったー、子供と3人でこんな家出て行ってやるー」と主人に切れたこともありました。あんまり私が言い過ぎて、主人が切れたこともありました。
 でも、子供は、おじいちゃんおばあちゃんが大好きなんですよね。私にとっては敵のように見える祖父母も、子供にとっては大切な存在、私にとっても、もしかしたら大きく成長させてくれている存在だったりして(強くなっていく自分を感じませんか、いろんな意味で・・・)
 分かり合うことはないかもしれない(いや決してないだろう)けど、この通信の中谷さんの言葉、「自立している人は、うわさ話や悪口を言わない」でしたっけ、愚痴も入ると思うんです。でも、舅姑に仕える嫁というのは、どうしても自立しにくいものですよね。周りの人からは、「○○さんとこのお嫁さん」という目で見られ、自分というものが出しにくい。
 我が家では、「出しゃばったことはするな」「人の言うことを聞いているだけでいい」なんて言われ、自分がだんだん自分でなくなっていきます。そうやって、年をとってきたのが、今の姑だと思うんです。
 だから、姑を攻めることも変えることも出来ません。ただ自分はそうなってはいけないと思うんです。何か自分のやりたいことを見つけなくては、それも、自分にとっても周りにとってもいいことを見つけなくてはと思うんです。自立した一人の人間として、イキイキ生きていく、そんな親の姿を見せることも、ひとつの子育てなのかなぁと最近思います。
 しかし、子育て中の母というのは、何かやろうと思っても、本当かめのようにゆっくりとしか出来ないものですねー
 かめになった気持ちで、焦らず、ゆっくり、自分を大切に・・・頑張りましょうね。
体験談そのA
ペンネーム マトリョーシカさん
 私の夫の父は昨年亡くなり、夫の母は夫が成人してから再婚されて母になった方なので(実母は亡くなっています)、夫とは形ばかりの親子という感じで、孫に当たる息子達はあまり孫らしい扱いを受けたことがありません・・・。しかも、夫はバツイチで私と結婚したので、私はどことなくよそ者って感じなんです。
 そういうわけで、義父母とは育児に関するトラブルはいっさいないものの、関わりがなさすぎて、寂しいくらいです。農家の長男の嫁さんのストレスや苦労には、もちろん同情しますが、反面、孫のことを本当に可愛がり、大切にされているお義母様の様子がうかがわれ、羨ましいくらいです。(こんなこと言ったら、「他人事だからそう言えるのヨ」とお叱りを受けるかもしれませんね)
 実家の親たちと義父母との関わりというのは、全く別物なのかもしれませんが、私も実家の母とは似たような思いをしましたヨ。厚着にはするし、カンが強かった長男には、宇津救命丸を飲ませようとするし、指しゃぶりしすぎて吸いイボが出来ると、おしゃぶりやプラスティックの歯固めをわざわざ買って与えるし、軽い風邪で病院に連れて行かずに様子を見ていると、「ただなんだから連れて行けばいいでしょ!」って言うし。
 どれもはっきり言って、「よけいなお世話よ!!」って感じでした。母には、私を育ててくれた頃の育児法とは違うことを一応わかってもらえたので、病院や健診などで指導を受けた方法に合わせてくれましたが・・・。義母のひと昔前の育児法でも、すべてが間違っているのではないでしょうから、いくらかは信用しても(信用しているふりだけでも)いいのでは?!
 育児の仕方なんて、コロコロ変わるから、何が正しいのかわからなくなる時もあったし。こういう育児のトラブルの時、だんなさまを味方につけて、義母に理解してもらえるように話してもらったら、いかかでしょうか?
 蛇足ですが、これって結局、育児の問題と言うより、嫁姑の問題のように思えてならないのは私だけでしょうか。
体験談そのB
ペンネーム すみれさん
 私の息子も両方の実家にとって初孫で、両家の親は元より、親戚中から大変可愛がってもらいました。思い返すと、新米ママになりたての頃は、私も病院で聞いたことや育児パンフみたいなものから、子育ての知識を得て、そうすべきなんだと思い込んでた気がします。
 また、私の母と夫の母の子育てに関するアドバイスが正反対の時には、どうすべきか、迷うこともよくありました。例えば、湿疹が出た時の対処の仕方や離乳食、トイレトレーニング等々。またそれが、私がしたいと思っていることと違っていたら、3つの選択肢の中から、どれを選ぶのが望ましいか。そういう時は、もしそれをしなかったら、後に騒動になるだろうと予想されるものから選びました。大体は、夫の母の言葉に従ったかな。でも、それでやってみると、うまくいくんですね。たまに、私の母の言葉通りにしても、これもいい。結局、子育て経験者のアドバイスは、巷のあふれる最新の子育て情報より的確で頼れるものだと経験上確信し、私と息子は成長させてもらいました。
 私を育ててくれた母の育児も、夫を育ててくれた母の育児も、私にとってはよい手本となり、たぶんこれからもたくさん相談し、教えてもらうことになるでしょう。それは何より、私の子供たちにとって愛情の継承でもあり、幸せなことだと思っています。
 ※夫の母のこの頃の話では、上の孫へのおばあちゃんとしての接し方で、反省すべき事もいろいろあり、孫が4人目、5人目となった今では、随分改め、満足できるものとなったと言っており、ますますおばあちゃんエキスパートに磨きがかかってきました。


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