函館大会の後に仲間(バビルの会員)に書いた手紙 住民参加に関心のある皆さんなら、興味深く読んでいただけると思います。 〜バビルの会員の方は、町民も職員も、とても忙しい方が多いので、月に1回の例会も全員集まることは難しいのです。そこで、手紙という形で、みなさんに、近況報告をしたくなりました。自治やまちづくりについて、情報を共有しあい学び合っていける大好きな会です。〜 突然,失礼します! 「白老町まちづくり政策研究会(バビル99)」のみなさま、お元気でいらっしゃいますか。お世話になっています中谷です。いつものことながら、不躾なお便り、お許しください。 去る8月23日と24日、函館で行われた自治体学会の研修会に参加する機会を得ました。そこに至るまでの経過で学んだこと感じたことをみなさまにお伝えしたくペンをとりました。お読みいただけると幸いです。 こんな大会があったこと、知っていました? 函館で行われたのは、23日が「第18回全国自治体政策研究交流会議」、24日が「第15回自治体学会・北海道函館大会」でした。 私は、2日目の午後からの分科会の発表者の1人として参加させていただきました。なぜ、このような機会をいただいたのか、自分なりに考えてみますと…。 バビル好きの私って・・・・・・・・・・ バビルの例会で約1年半、「住民参加・協働のまちづくりをより意味あるものにするため、どんな仕組みが必要か」を議論してきましたが、その過程での例会への出席率が高かったためと思われます。バビルの例会は、夜行われるので、家を空けにくいときもあるのですが、「出たくて出たくて、たまらない」のでした。 それは何故かというと、自分の知りたいことがそこに行くと聞けるし、言いたい事が言えるからなのでしょう。いろいろ活動(?)させてもらい、多くの人と知合いましたが、「自治」について思いっきり語りあえる人は、めったにいないもんです。 このような分野に関心を持つようになろうとは、誰より自分が驚いています。次に驚いているのは、夫でしょう。10年前までは、新聞といってもテレビ欄と生活面しか読まなかった妻が、「あー、この記事良いこと書いてるわあ。そうそう、そうなのよ!」とか言いながら、『地方分権推進委委員会 最終報告』(資料1参照)なんて読んでるのですから。 でも何より感謝すべきは、このような時間を持てる家族の健康と理解ですね。この頃、「もう、こんな優雅な生活は今年限りかなあ…」と思いながら過ごしています。(そろそろ働かないとやっていけないような) 発表することになったきっかけ 5月末でしたか、分科会発表の依頼文が、渋谷区の方(自治体学会の方)から送られてきました。 『自治基本条例と市民参加』という分科会です。 なんで、こんな依頼が…。ととまどいながら、「あんなもの書いたからだ」と思い当たる事がありました。「あんなもの」とは、『まちづくり条例の入り口で』という手紙(?)で、バビルを現在引っ張っていってくださっているHさんやTさんに送ったものでした。 (その後の6月の例会で発表の時間をいただいて話した内容です。もし、ご覧になりたい方がいらしたらご一報ください) この『まちづくり条例の入り口で』を書いた経緯は、次のような事です。 4月の例会は、議員さんにも参加していただいて、前半は「住民投票について」議論し、後半は「まちづくり条例の第1次試案」が説明されました。その時点までの約1年余りで、例会でいろいろな角度から、住民参加や協働のまちづくりについて議論して、その議論が反映されて、「第1次試案」が出されました。この試案を作ってくださったのは、札幌地方自治法研究会の住民参加条例試案プロジェクト研究会(高橋さんが入っている)の方々で、「ニセコ町のまちづくり基本条例」の試案づくりの時にも協力されたそうです。 で、その条文を見たとき、「すごい先進的な内容だなあ」という驚きとともに、とまどいもありました。そのとまどいとは、次の2つです。 @行政の方にかなり厳しい(?)内容だが、本当にここに書いてある事を遂行しようと思っている職員さんは、どれくらいいるのだろうか。 Aバビルでは議論してきたけれど、他の町民は、どう思うだろう。 もっと正直に言うと、約1年、自分の活動から「もっと参加の機会がほしい!」などと意見を言ってきた私の目の前に、その意見を捉えて考えてくださった条例案が、条文として姿をあらわして、びっくらこいてしまったのです。 その日からの数日間で、まちづくりに関心のある町民2名と、Tさんにその時の疑問をぶつけてみました。 町民の方は、1人が、「実際にどれだけ効力があるかは別として、参加したい町民にとっては、ありがたい条例なのではないか」という意見。もう1人は、「住民参加・協働と言っても、ほとんどごくごく1部の人の議論ではないか。もっと、職員同士・職員と住民・住民同士が取っ組み合ったほうが良い」という意見。 Tさんには、大変失礼な質問をしてしまいました。 私「Tさん、本当に行政の仕事に住民が参加したほうが良いと思う?すごく大変な事じゃない?」 Tさん「その内容によって参加の時期や方法に違いは合っても、きちんと保障すべきだと思う。住民自治が基本なのだから。」 私「ホントにホントにそう思うの?同じような考えの人って、バビル以外にもいるの?」 Tさん「その人の考え方によって取り組み方はいろいろだけれど、住民参加・協働が必要な事は多くの職員が考えていると思う。だからこそ、ある程度の基本的な事をルール化する必要があるんじゃないか」 そんなやり取りがあって、ますます私は、多くの方と、このことについてはなしをしたくなりました。それと、私は、参加の仕組みが整えば良いなあ…と思っているのに、なぜ、「そんなの無理だよ」とも思ってしまうのか。その辺のもやもやした気持をハッキリさせたくなりました。 5月中旬に、はっきりさせたくて書いたのが、『まちづくり条例の入り口で』という手紙でした。この手紙に書いた内容の1部を、今回函館で発表させていただきました。(後で紹介します。) ものすごーく、ダラダラした経過説明になりましたが、そんな訳で発表する機会を与えられたのだと思います。 突撃インタビュー 5月下旬から6月中、何人もの方に無理を言って、インタビュー(というほどのものではないが)させていただきました。町民7名、職員5名です。その中には、もちろんこのバビルの方もいらっしゃいます。 皆さん、お忙しいので、バビルの例会に出てこられない事も多い。年間10回くらいしかない例会で半分出席しても5回だけ。職員同士・住民同士でさえ、違う集まりの時に言葉を交わす事があっても、なかなか突っ込んだはなしは出来ないものですよね。私も、同じバビルの会員としてめったにお話できない方の本音のはなしを聞いてみたい…そして、今、例会でどんな事が取り上げられているのか直接お伝えしたい…という思いがありました。 インタビューに協力してくださった方々、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます その時にうかがった内容から少々紹介します。 職員の方は、みなさん、「住民参加・協働は当然だし、もっとそれが一般性・汎用性をもつためにも、きちんとした仕組みが合ったほうが良い」「本当は、情報公開条例と同じで、そんな条例がなくても、住民の要求(声)がくみとれて、解決のための政策をつくれなくっちゃあならないんですよね。自分たちも一住民だという意識を持てば、もっと生活課題を仕事に結び付けられるはずなのですが…。」というお考えでした。 また、「条例の事はよくわからないけれども、自分の今の担当している仕事の中で、まだまだ実現できることがある…1つでも住民の方が満足してくれるような仕事がしたい。」とか、「自分の仕事の性質上、住民の方の協力なくしては、出来ない事ばかりで、最優先に『どうしたら参加していただけるか』を考えている。」というお答えでした。 私は、「でも、実際にその情熱が空回りしている事もあるのではないか。その原因は、どこにあると思うか」など、失礼な質問もしました。その原因のひとつは、役場の体質(前例を重んじる・新しい事をしようとするといやがらせがある・仕事の進む過程が不透明であるなど)に原因があるのではないか。という事でした。 また、町民への要望として、「有言実行」であってほしい。という意見もありました。 町民の立場から7人の方に聞いてみました。いずれも、まちづくりに関心のある方々です。こちらは、ほとんど、バビルに入っていない方です。ここで聞いた意見は、とても勉強になったので、箇条書きで列挙させていただきます。 質問は、「あなたがこれまで経験した住民参加・協働と思われる事例を教えてください。」 「その時、満足しましたか。不満や疑問が残りましたか。それは、なぜですか」「まちづくり条例についてどう思いますか」などです。 〈アンケートへの参加から〉 ・エンゼルプランや子育て支援センターに関するアンケートに参加した。こういうアンケートが行われる事は、大変うれしかったが、結果やそれがその後どうなったのか、よくわからず消化不良。 ・町政についてのアンケート結果が、広報に載っていたが、自分の思っていたこと(子どもに関することに力が入れられていない)とほぼ同じないようだったので、共感できた。 〈出前トークに参加して〉 ・行政の方が、すごく守りに入っている感じがした。一般的な質問をしても、まるで、その人を責めているように捉えられるようだ。町民の側の発言の仕方も工夫が必要だが、説明をする技量〈余裕〉をもってほしい。 ・1度、質問をした事があるが、後日、夫に「あんたの奥さんにやられたよ」というような発言をされた。冗談かもしれないが、「ああ、そういう発言はしてはいけないんだ」と思ってしまった。 ・議員さんの出前トークに参加した事があるが、とても満足感があった。議員さんにも様々な情報収集のための場をもっていただきたい。 〈町政懇談会〉 ・町長自らの肉声を聞きたい ・町内会の代表からの陳情が多い。もっと、いろいろ意見を持っているのなら、町民も参加すべきだ。(中谷さん、あなたもね!)テーマを決めて議論する事を提案し、何年か前からはそれが取り上げられているが、そういう議論のしかたになれていないのか、町民からいろいろな意見が出てこない。町民の側の力量不足を感じる。 〈個人的な提言〉 ・町で取り上げてほしい企画について、提言をペーパーにまとめ、何度か関係課に提出した事がある。受け取った職員さんのところで止まってしまっていると思われるもの、その後、意見を聞いてくれたものなど、対応する個人によって反映のされ方に大きな違いがある。 ・例えば、結構大きな建物が、自分の町内会内の町の敷地にボーンと建設されてしまう。いろいろ聞いてみたいことがあっても、誰に聞いて良いのかわからない。 〈審議会・委員会への参加から〉 ・初めての頃は、自分にも発言力がないせいもあり、その会を進める人(委員長など)の持っていき方で、参加の充実感は全然違った。 例えば…。第1回の委員会の冒頭で、もうすっかり慣れきっている委員長さんが、「みなさん、お忙しいでしょうからどんどん進めていきましょう」と言われ、誰も意見を言わず、謝金だけもらう…そんな自分がなさけなかった。 別の委員会では、最初に依頼してくださった行政の方が、「普段思っていることをどんどん遠慮なく発言してください。期待していますので」などと励ましてくれ、「言って良いんだな」と思った。会議ばかりではなく、作業もとり入れたりしたので、充実感がある会であった。ただ、どうしても大きい組織のあて職で参加している方は、消極的な場合が多い。 ・公募の委員が入ると、意見が活発になる。刺激を受けるが、他の委員との温度差も感じる。逆に、自分は組織の代表としての参加なので、個人としての意見を言って良いのか迷う。組織としてのある程度の事前の検討ができれば、代表としてももっと発言できるのかもしれない。 ・結論が決まっていて、そこに向って議論していく懇話会はやめてほしい。自分が参加した会は、最初は一番大事なところの結論が、行政の方からの資料提示の中で、もう決定付けられているような気がしたが、活発な意見が出て、最終的には変わったので、満足できた。結局、参加する住民が、どこまでエンパワメントできているか、それを表現できるかが重要だと思う。 ・自分はああいうかたい雰囲気の中でも、意見を言える方だが、なかなか慣れるのには時間がかかる人が多いだろう。わいわと意見を言いやすいようなグループワークとか、住民同士だけで話し合う機会があっても良いかもしれない。 ・とても興味があるテーマであったので、懇話会と同じ時期に開かれている議会の常任委員会も傍聴した。すると、懇話会での議論とはちょっと違ったニュアンスの趣旨を「懇話会での住民の意見」として、行政側が議員に伝えていた。その場で手を上げて「ちがいます」と発言したかった。関連している議案が懇話会と常任委員会で検討されている時には、互いにそれぞれの会議を傍聴するなどして、恣意的(?)に情報が操作されないような工夫が必要だ。 ・初めて委員会に参加した。取りまとめ役の人が、住民の意見をていねいに聞き、会議の終了時の確認の時などに、行政の方へきちんと確かめてくれるので、安心して参加できた。学習の機会を持つ事で、こういう会議に出ることが楽しくて仕方なくなった。子どもが小さいのでなかなか難しいが、もっといろいろな事を知って自分でも意見が言えるようになりたい。 多くの次数を費やして『インタビュー』させていただいたことを書かせてもらいました。 たった10人余りですが、ひとりひとりお話をうかがうと、現在実際に行われている参加の仕組みの良い点・改善点が見えてきました。 町民の方は、「そんな、私なんて、何もわからないよ」といいながら、実際の経験の中から感じたことを聞き取ると、やはり「もっと、きちんと参加できるための仕組みがほしい」という結論になります。同時に、「参加するのであれば、自分自身も学習し力をつけなければならない」と考えられていました。 この結果から、私は、参加の仕組みを整えるためには、実践を積み重ねると同時に、条例で規定することも必要だと思いました。その思いを強くしたわけは、2つあります。1つは、「情報公開条例」制定の時に懇話会の委員として参加させてもらった経験から、また、この条例ができる経緯、その間またその後の条例に基づきすすめられる行政の方のとりくみをつぶさに拝見できた経験から、「条例ができると、職員の方の仕事に生かされる」と確信したこと。 もうひとつは………………… 外から白老町を見る ここ2、3年、町外の方と知合う機会が増えました。特に昨年からは、子育てや子育て支援関係ばかりではなく、社会教育や生涯学習、男女共同参画の分野に関わっている行政の方や市民の皆さんとお話する機会が多くなりました。 そこで、気づいたことは、白老町は、住民参加・協働について進んでいるということです。いつも、不満を胸に秘めているている私でさえ(理念先行で、実態はあまりよくない)よその市町村に住んでいる方と話すと、そう思うのです。 特に、職員の方の意識が違いますね。言葉すら知らない、そういう言葉は、町長の選挙公約くらいにしか理解されていないんですよ。多くの他の町では。ですから、私達と同じような活動をしている子育て支援グループも、参加のしくみがないから(そもそもそういう発想がないから)、行政は、どうにか自分たちの要求を理解し支援させるための相手・対決の構図です。もしくは、参加のしくみがないから、「参加したい人なんてうちのまちにはいません」と行政の人に思われてしまっている。 一方、特に参加のしくみが必要と思われる分野 =人々の意識改革が必要な分野=子育て・教育・子育て支援・環境・福祉・消費・人権・安全などに興味のある方々は、どんな地域にもいらっしゃるのですが、彼らにとっては、行政と協働したいという願いが強いし、ますますこれから強くなると思うのです。 ちょうど、そういう思いの強いフレッシュな人達に6月から7月にかけて、出会う機会がありました。皆やる気満万で、白老町の参加の仕組みとか、私がどうかかわってきたか等をとても知りたいようでした。そいう方と接する機会を持つたびに、「白老町で、まちづくり条例をつくろうと動いていくことは、時期早尚ではない」と思うようになりました。もちろん、十分に機が熟しているわけではないが、作ることを目的と考えずに、つくっていく過程で、「自治」への関心が深まれば良いのではないか。と、考えるようになりました。 また、6月末、小泉内閣のタウンミーティングでの発言の機会をいただき、中央の方の雰囲気から、地方自治への信頼感はほとんどないなと感じました。なんだか、悔しかったです。 やっとはなしは、函館へ そんなこんなで、熱い思いで、5月末から7月中旬までを過ごしました。ちょっと、無理がたたって2週間ほどダウン。その後子どもの夏休みは、100%家族で遊びまくり、キャンプに帰省、コンサートや舞台を観てリフレッシュ。 「私って、なんか活動してましたっけ?」というほど、真っ白な頭になったのは、自治体学会で発表する1週間前でした。 その頃、バビルでお世話になっているAさんに道路でお会いして、「函館で発表するんだってね。応援に行きたいところなんだけれど…。がんばってね。」と励ましていただき、感謝。「こりゃいかん、ちゃんとまとめなくっちゃ」ということで、頭を1ヶ月半前に戻すのに5日間かかり、レジュメづくりに2日間。レジュメの原稿をTさんに届けたのが前日の夕方…………トホホホホ。 そして、23日。朝7時、前夜札幌から帰宅されていたHさんの車に乗せてもらい出発。今回は、旅費宿泊費等自費なので、相乗りさせていただけて大変ありがたかった。台風の影響が心配で、朝3時から目が覚めてしまったけれど、天気は良くなってきた。車の中では、HさんTさんとたくさんお話が出来て幸せ。お二人ともさぞお疲れだろうに、運転までさせてごめんなさい。Hさんは、運営委員として大会の運営にあたられ、Tさんは、行政評価の分科会で発表者になっている。今回の発表について、確認しておきたいことも何点かお聞きしほっとする。 あっという間に、函館に着き、「全国自治体政策研究交流会議」に参加。午前中の記念講演は聞き逃したが、午後からのシンポジュウム・パネルディスカッションを拝聴。(資料2参照) 夕方から情報交換会に出席。次の日お世話になる分科会の進行役の渋谷区の方とか、コーディネーターの北大の神原先生とお会いしたら、急に不安になってきた。「どうしよー。」 その後、北海道自治体学会の方の懇親会に参加させていただき、ホテルに戻ったら10時半。たまたまつけたテレビのBS放送で、新潟のワールドゲームの新体操が放映されていて、観てしまう。 12時になってから、いよいよリハーサル。発表時間は30分(厳守)なのに、なんと45分もかかってしまう。削って削ってどうにか30分くらいにしたらもう3時になっていた。「どうして、この一夜漬け体質は治らないんだろう」 自治体の原点 24日。午前は、「自治体の原点」というセミナーに参加。(資料2参照) パネリストの西尾勝先生は、『地方分権推進委員会の最終報告』を書かれた方だそうで、直接お話を聞けて感激。でも、研究者の方から、自治体の規模に枠を設けて(ある程度大きくないとだめなどとして)権限の移譲をするのは、おかしいのではないか!という意見がぶつけられるなど、複雑な話なんだなあ…と、中学生レベルの感想しか持てない私でした。 「小規模自治体でもっと、出来ることがある、実際にこんな取り組みをしている(広域連合・保険医療福祉の連携など)」と、熱く語っていらした奈井江町の北町長の発言には、打たれるものがありました。「合併については、合併のメリット・デメリットを併記した冊子を全家庭に配布し、公開討論を始めている」「合併することにより、住民と乖離してしまうのは絶対に避けなければならない。小規模だからニーズはつかみやすい面を失わないように」と発言されました。 分科会では 午後からは分科会。分科会は10もあって、「地域スポーツ政策」という分科会には、見野町長さんもパネリストで参加されました。私は、ご挨拶も出来なくて、失礼してしまいました。 私が参加した分科会1「自治基本条例と市民参加」について、お伝えします。(資料3参照) ニセコ町企画環境課の加藤さんという方は、去年1度、バビルの例会の時に来てくださった方です。2年前に転職して、ニセコ町役場に入られたそうです。「逢坂町長さんに触発されて入ったのですか」と伺ってみたら、「全然違うんですよ。北海道に住みたいなあと妻と相談して。ニセコでこんなにいろいろ取り組んでいることも知らなくて」という爽やかな笑顔。「でも、この2年間、本当に楽しかったですよ。町民の人と話するのが面白い」とおっしゃいました。 加藤さんの発表内容は、レジュメをつけましたのでごらんください。(資料4参照) 自治基本条例のさきがけといわれている箕面市の条例制定時の市長さん、橋本市長さんのお話も伺えました。穏やかなお人柄(みかけは、堀知事さん似)で、思わず昼食時、話しかけてしまいました。ご自身の強い信念の元、「まちづくり理念条例」「市民参加条例」「NPO条例」を制定されたことが、ひしひしと伝わってくる感動的な発表内容でした。橋本様は、現在は大学の非常勤講師をされながら、民間の政策シンクネット「みらい自治(FLAP)」のアドバイザーをされています。(レジュメと資料20ページほどあります。ご覧になりたい方は、ご一報ください) 3人目の発表者の田中さんは、6月のバビルの例会の時に来てくださった方です。貴族のような雰囲気の方です。以前、田中さんのホームページを拝見したら、とてつもなく私にとっては難しそうな論文がたくさん載っているのですが、これまたとても大型のメンコイ(田中さん似の)子どもさん2人の写真も掲載されていました。そこで、図々しい私としては、昼食時に「あの、これ、役場の若いお父さんと作ったのですけれど読んで下さい」と『ラブラブパパ』を手渡したのでした。すると、分科会の直前に、「さっきの冊子、参考になりますね。」「え、もうご覧になったのですか?」「ああいうのって、気になって読まずにはいられないんですよ」 ……………などと、発表の内容に関係のないことで、すみません。田中さんのレジュメも資料としてつけました。あと、くわしくお知りになりたい方、また田中さんのラブラブパパぶりをお知りになりたい方は、田中さんのホームページをご覧ください(資料5参照) そのほか、会場からの発言も、「さすが全国大会」と聞きほれるものばかりでした。 多摩市市民自治基本条例をつくる会の市民の方。本当は今回の発表者のお1人になっていたのですが、来れないと思っていたら最終的には参加できた…ということで、会場からの発言でした。私が代わって差し上げたかった。だってすごいんですもの。私も、以前から多摩市の条例制定の動きをホームページで拝見していましたが、「ここまでいかないと、協働とはいわないんだろうな」と感心する内容です。興味のある方ぜひ観てみてください。gooでもyahooでも「自治基本条例」検索すると出てきます。3年前に「総合計画」を市民が160人ほど参加して作った経験から、今回は、そのメンバー3分の1で、市民だけの検討会を作っているのだそうです。 また、東京の杉並区(確か…)の女性議員さんが、「これから、議員立法でこのような条例を作っていきたいと考えているのだが」という発言。また、30代くらいの女性で、「理念条例では意味がない。私達は、住民自治が当たり前の条例を目指す」。などなど。 ものすごい迫力を感じました。自治体の規模により、他のことと同じで、やり方にも違いがあるのだろう、とも感じました。ただ、なぜ自治基本条例やまちづくり条例が必要なのかというところは、共通しているのだな、これから必要なしくみなのだなと、確かめられました。 発表したこと 『白老町住民参加条例の制定への市民参加』というテーマをいただいての発表でした。 レジュメA4・3ページ(資料6参照)に添って簡単に紹介します。 (当日の資料はA4で10ページあるので、今回は入れませんでした。ご覧になりたい方はご一報ください) 1これまでの活動から ここでは、自己紹介を兼ねて、「なぜ、参加したい・協働したいと強く思うようになったのか」を簡単に話しました。 2『協働のまちづくり推進条例』の試案づくり(バビル99のとりくみから) * この2の部分は、高橋さんが、この1年のバビルの例会を、その都度まとめてくださった資料の中から私が責任をもって発言できる部分だけを抜粋してつくりました。 高橋さんがまとめて下さったものがなかったら、今回発表は出来ませんでした。 (1)条例制定までの過程 ここでは、現在どの段階かを説明しました。これは、あくまで過程の話しで現在はまだ〈第1段階〉で、これからいろいろな合意形成が必要であることを確認しました。 (2)研究会のとりくみから ここでは、この1年半、何をどう議論してきたか説明しました。 条例づくりの進め方 …これは、とても大事だと思って載せました。私は参加できなかったのですが、去年の忘年会の日の例会で、こういう確認がされたのです。現実の事例や体験からその解決策を探る。解決策を条例に。エゴを優先させず合意を得ながらルール化。など、大切なことだと思います。 @「住民参加の実践事例」…審議会委員会への参加からということで、私が発表した『児童育成計画策定推進会議と情報公開制度懇話会の比較』について簡単に触れました。また、この手紙の4ページに紹介した町民へのインタビューの意見も付け加えました。 A「行政参加事業類型による参加シートづくり」…これは、実際に行われている住民参加型事業をシートに書きこんだ例会のことです。「審議会・委員会は、あやつりやなぐさめが多いよね」とかわいわいおしゃべりしながら書きこんでいったことです。私達住民は、ついつい自分の関心のある分野にだけ目が行きがちなので、ああいう作業は良かったと思います。 B「住民参加を保障した方が良いと思う事例を考えよう」…これは、レジュメにまとめが書いてありますのでお読みください。 3「協働のまちづくり推進条例」試案 (1)条例案の構成…これは、私は説明できませんので、資料の提示にとどめました。 (2)条例試案…ここでは、この手紙の最初の方にも書いた「一番最初にこの条例試案を観た時に、何を思ったか」を発表しました。 「参加したい町民にとっては夢のような条例だ」……特に3条の基本理念の中の4項にある手続保障 の規定に大きな期待を寄せる。だが同時に、乗り越えるべき課題があると思う。 それを次の(3)で、述べました。 (3)これからの課題 @職員にこそ手続保障を!……「まちづくり条例の入り口で」というテーマで、6月の例会で発表させていただいたことです。住民の手続保証を進める前に、職員にこそ手続保障が必要ではないかということです。政策過程の全体像をある程度その担当者が描けないと、どんなにやる気のある人でも、「今このことを住民に聞いて良いのか、説明してよいのかわからない」「今回の仕事は、どの部分で住民参加を取り入れることが良いのかを考えることが出来ない」のではないか、ということです。 Aどんな事業を協働事業にしていくと良いのかをつかんでいくには、実践しかないといわれています。白老町では、個々の職員さん段階では、いくつも実践が出てきているのだから、その共有(アンケート形式でもいいのでは?事業評価を行うことでの意識づけなど)にすぐにでも取り組まれなければならないと思う。 B私にできることは…個人的には、「インタビュー」したことで、すごくいろいろなことがわかったので、他の人とも、こういう調査?(公聴)に取り組んでみたい。その過程で、自治の意識が醸成していければ良いと思う。 〈発表したことはここまでで、この先は、その後考えたことなんですが〉 バビルでもいいし、この先の研修会や懇話会ででも良いから、「住民参加に関する1000人アンケート」とか、してみたいなあと思いました。 100人で10人ずつ聞き取りをして、「その解決策のひとつとして、条例の制定も考えているのですが……」と、迫っていく〈?〉というのもいいのではないか。とか、 町内会や各種団体さんにお願いをして、何かの研修会や総会の時に「公聴」させてもらうとか。 で、その時は、行政の方ばかりでなく、住民も説明したり、聞いたりする。 「協働のまちづくりを推進」するためにつくるのであれば、つくる過程も協働したいものです。 |